ナイル川の夕涼み

今年もスーダンでの活動を終えて、5月末に帰国しました。
また、ブログをupしていきます。

さて、首都カルツームは、昨年から様変わりしました。
以前は街を歩けば、外国人と言えば中国人ばかりでした。
ところが昨年からは(高級なアパートは殆ど空きがなくなるほど)シリア人が移住してきています。
今年は、昨年以上に多くなった気がしました。

久しぶりに友人の家族と、ナイル川の岸辺に夕涼みに出かけました。
特にこれと言ったものがあるわけではありませんが、日中の酷暑で疲れた体を癒すため
心地よい風を求めて、多くの人が集まります。
その時間になると、紅茶(シャイと言う)、コーヒーを売る女性も店を出し始め
人々はその店舗を中心に、夕涼みの場所を見つけます。

私達も良い場所に駐車場を探します。
しかしその日は平日にもかかわらず、ナイル川沿いを走っても走っても走っても、駐車場の空きがありません。
驚くばかりです。
満車になっている駐車場には、日本では高級車になっている車ばかりが並んでいます。
私は思わず「へええーっ!」と声が出てしまいました。
スーダン人が乗ってるの?と訊いたら、「シリア人」とその家族が一斉に声をそろえて言いました。

そういえば、ナイル川沿いで夕涼みをしている人たちは、スーダン人よりシリア人の方が、とりわけ多い気がしました。
車から降りて、私達も夕涼みできる場所に席を取りました。

しばらくお茶を飲みながら話をしていると、シリア人の少女が物売りに来ました。
「あなたはこれを購入すれば、きっとよい事があります」と言って売っています。
日本人の私には、なかなか受け入れられない、強かな物言いに唖然としていたら
友人のお嬢さんは、その少女の売り物を言い値で買ってあげました。
同じイスラム教徒のシリア人であり、寄付の意味もあったのでしょう。
何も言わずに、言い値で買ってあげた心根に感心しましたが・・・

その少女の後ろには、若いスーダン人のメイドらしきが少女が付き添っているのがみえました。
「後ろのあの娘はメイドだね・・・」と言いながら目で後を追っていると、少女はそのメイドに一言二言何か言われて
次のスーダン人に声をかけていました。

三年前には考えられない、ナイル川夕涼みのある光景です。

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