弔いの泣き声

まだ夜が明けていない暗闇の中、多数の子供らしき泣き叫ぶ声が、朦朧とした頭の片隅に入って来ました。
私はうとうとと、また寝入ってしまいましたが、泣き叫ぶ声はなおも大きくなり、完璧に近くで何かが起きているという確信に変わりました。
すっかり目覚めてしまい、部屋のドアを細く開けて様子を窺ったら、すぐ裏で人だかりがしています。どうやら誰かが亡くなったようです。

スーダンで不幸があった時の状況は聞いて知ってはいましたが、こんなふうに泣き叫ぶのは初めての体験。真夜中にご近所の迷惑など、どこ吹く風です。それも、子供の声だと思っていたのは、実は大人の女性達が泣き声を途絶えさせることなく、交互に泣き叫んでいたのだとわかりました。
韓国でもこのような風習があると聞いたことがありますが、泣く商売の人がいるのかと思う程でした。

今は家の外に白い天蓋と幕が張られ、故人を悼む準備が始まっています。ちなみに亡くなったのは女性とのこと。主人が亡くなった場合は、妻は百日間、白い服装で喪に服し、外にも出られません。

遺体は、白い布を体中に巻き付け、土葬にします(映画で見るエジプトの納棺と同じように)。お墓参りなどは一切しないそうです。

私は今日は寝不足です・・・

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